沙羅の花
二階の窓から外に目をやると 沙羅の花が幾つも開いていました。 繁った葉に囲まれて上向きに花をつけるので、下から見ると余り目につきません。 不思議なことに、花弁一枚だけに薄桃色の班がついています。 つぼみはたくさんありますが一気に咲くことはなく、そこにひとつ、ここにふたつと咲いたかと思うと、すぐにポトンと落ちてしまいます。沙羅双樹の花の色・・・と平家物語で詠まれたように儚い花の命です。
View Article休日の朝
休日の朝、 鎧橋を渡ります。外堀に覆いかぶさる首都高速道路。水面の上に空が無い・・・ 平日の喧騒を離れた兜町は人気もなくひっそりとして いつもは忙しさを縫って走る自転車もひと休み 通りかかった区立阪本小学校はたまたま公開日で、受付の人のお話では谷崎潤一郎が卒業した学校で、創立140年にもなるとか。 ビルに埋もれた緑に向かって、颯爽と走る自転車...
View Article火曜大工
先日カミさんから、エアコンの室外機のカバーを作って欲しいと頼まれました。 今日は梅雨空の合間で晴れ、カミさんが出かけている間に作ることにしました。 言われてみれば、むき出しの機械はちょっと無粋です。 部材は部分的に組み立てた所で、一度防腐塗装をしておきます。全部組み立ててしまうと、裏側は手が届きませんからね。...
View Article中干し
今日は中干しでしばらく乾かしていた田んぼに沢水を引き込みました。 稲は土中に含まれる栄養を水から吸収します。モミの形成されるこの時期に、しばらく断たれていた水が入ると、稲は一気に栄養を吸収してしっかりとしたモミが形成されます。 水抜きの溝を堰き止め 沢水を引き込むと 乾いていた表土が ゆっくりと潤い始めます。 それにしても、あんなに一生懸命取り除いた水草や雑草が、この数週間で随分ふえました。...
View Article盛夏の稗取り
今日は稲の間に混じった稗を抜く作業をしに田んぼに出かけました。 お盆も過ぎ、周りの田んぼではひと月程先の稲刈りに向けて、水を切って田を干し始めました。重量のあるコンバインが入るには、しっかりと水を切って土を固める必要があるからです。手刈りの我が家はぎりぎりまで水を入れて栄養を与えます。 Nさんから頂いた赤米は未だ穂が出ていないので、そこだけ濃い緑色の模様が出来ました。...
View Articleアートサイトやさと
今日お蕎麦屋さんでお昼を済ませた後、アートサイトやさとに出かけました。このイベントは、都内にある美大で建築やデザインを学んでいる学生さんたちが、5年ほど前から毎年開いています。 上青柳の畦道を山の麓まで入って行くと、手造りの看板がありました。 学生さんたちはこの民家で起居しながら作品を作っています。 土間に入ると、いきなりペンギンが出迎えてくれました。...
View Article天草~下島周遊
今週は天草に帰省しました。たまたま出かけた用事で、下島の八代海側にある楠浦の村を抜けようとすると、古い石橋が目にとまりました。 天草には本渡の祇園橋以外にも、いくつか石の橋が残っていますが、方原川に掛るこの眼鏡橋は美しい原形を留めています。作られたのは明治11年、地元の下浦石を使っているそうです。...
View Articleベトナム旅日記 その1 コンサートツアー
10/14(月)から10/22(火)の間、ギターを教えて頂いている角圭司先生や生徒仲間、それに何故かカミさんも一緒に、ベトナム・コンサートツアーに出かけました。実質7日間の滞在期間中に、多くの演奏会や交流会を催し、その合間を縫って足早に観光をするという忙しいスケジュールでしたが、多くの方々と知り合うことが出来た有意義な旅でした。...
View Articleベトナム旅日記 その2 ベトナムの食材と料理
【フォー】 ベトナムの食事と言えば、フォーが有名です。今回の滞在中何回も食べましたが、場所によって味が色々あるので飽きることがありません。 牛肉を乗せたPho Boや鶏肉を乗せたPho Ga、どちらも香菜(パクチー)をたっぷりと入れて食べます。付け合わせは中国の油条(ヨウティアオ)に似ていますが、少し硬めです。 夜の演奏会の後は夜市に出かけました。ここでもやはり具を色々載せたフォーが人気です。...
View Articleベトナム旅日記 その3 観光
ベトナムに来てからコンサートと練習が続いたので、余り観光の時間が取れませんでしたが、それでも空いた時間を見計らって、何箇所か観光をしました。...
View Article冬の幸 天草
今週、天草に帰省しました。 九州地方は生憎のお天気で、晴れた日には良く見える普賢岳も、今日は雲の中。 家から歩いて5分程の漁港もひっそりと静まり返っていました。 それでも、海の幸は豊富です。 久しぶりに包丁を取ってアジのたたきを作り、 ガラカブ(かさご)やタイのあらで暖かい鍋を頂きました。...
View Article初日の出
辺りが白んで来た夜明け前、やっぱりじっとしていられずに初日の出を拝みに起き出した。 霜の降りた田んぼの畦に降りると、くっきりとシルエットを描く山の端から初日が昇った。 たき火をしていた爺ちゃんが柏手を打ち、曲がった腰を更に曲げて朝日に向かって手を合わせた。高齢ながら黙々と農業を続けるご夫婦に、今年も自然の恵みが豊かであるようにと願わずにはいられない。 今年も皆様にとって良き年でありますように。
View Article雪の笠間
今年は雪が多い冬です。晴れ間を縫って、陶器を買いに笠間に出かけました。 途中、地元で人気のお蕎麦屋さんへ。 腰があってのど越しの良いおそばと、蕎麦がきのぜんざいを頂きました。 笠間では友人へのお土産に陶雛をいくつか。雪景色の回廊です。
View Article五年振りの台湾
先週木曜から一週間程、友人のMさんご夫妻を誘って台湾に行って来た。退職後台湾から日本に戻り、八郷に居を移してからは、未経験の里山生活に夢中になって、気が付いたらもう5年も台湾に足を運んでいない。...
View Article馬の背に乗って
干支にちなんで、今年から夫婦で乗馬を始めました。 今年の1月に新たにログハウスがオープンしたのを機に、牧場のオーナーが乗馬教室を始めてくれたからです。 牧場は家から車で5分ほど、八郷の町を見下ろす山のなだらかなすそ野にあります。 初回は引き馬に及び腰で乗っていた私たちも、調馬萗での練習を経て、 今日は晴れてひとりで場内を回るまでになりました。...
View Article春の芽吹き
八郷に移って来た年にお隣から背丈1mほどのクロモジの若木を頂きました。 4回目の春を迎えた今年、私の背丈を遥かに超えて、初めての花を咲かせました。 ジンチョウゲの挿し木もしっかり根付いたようです。 まほろばの里から頂いて移植した山ブドウは、この冬の寒さで枯れてしまったかと思っていたら、 朽ちたような幹の所々に薄紅色の新芽を吹いています。ツルが伸びる前に棚をしつらえるひと仕事が待っています。...
View Article育苗
4月の半ばになって寒さがぶり返して、なかなか目を出さずに気をもませた苗ですが、ようやく3cm程頭を土の上に出しました。 これから田植えまで2週間ちょっと、しっかり根を張って育ってくれそうです。 今日は風来里馬小屋での乗馬が終わった後、発酵した馬糞を頂いて田んぼに撒きました。...
View Article田んぼの雑草取り
先週関東地方は梅雨に入りました。除草剤を使わない我が家の田んぼには、この時期水草や雑草がどんどん生えて来るので、定期的な除草が欠かせません。 ところがこれがひと苦労で、泥に足を取られながら手作業で7畝程の田んぼの草取りをすると、カミさんと二人で一週間以上かかります。おまけに稲がある程度育つまで2、3回は繰り返さないといけません。...
View Article夏の庭
梅雨が明けて、毎日暑い日が続きますね。 この時期、庭に咲いたヤマユリの匂いが、風に乗って漂ってきます。 今年は幾分茎が細く、大きな花の重みに耐えかねて倒れかかる株が多いようです。 ブラックベリーも房が熟し始め、 夏野菜も数日おきの収穫です。
View Article収穫の季節
ツクツクボウシが鳴き始めると、 うるちの稲穂が頭を垂れ、 赤米もすっくと穂が伸び始めました。 案山子を立ててスズメを見張り、 棚田の土手の草を刈って、湧水を止めて田んぼを干しにかかります。後は実りを待つばかり。 筑波の山麓は、日増しに黄金色が濃くなります。
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